鬱の悩みを医師に相談|モヤモヤ心の曇りを日本晴れ

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患者自身の意識が大切

相談

再発に要注意

鬱症状を伴う精神疾患を患った際に注意しなければいけないことの一つが、治療によって一旦症状が治まったとしても再び症状が再発してしまう可能性の高さです。そして再発率は鬱症状を伴う精神疾患の中でも重い疾患になればなるほど高くなる傾向があります。更に、再発した際の鬱症状は前回発症した際の症状と比較してより重いものになりやすいという傾向もあるのです。ですから、鬱症状を伴う精神疾患を発症した場合、一旦症状が治まっても油断せず、再発することの無いように注意するという意識付けが大切なのです。例えば、職場の仕事量の多さなど改善することのできる事象が要因となって生じたストレスが原因で鬱症状を発症した場合、症状が治まったからといってすぐに鬱症状を発症する前と同じ仕事量をこなすことになれば、再発率は飛躍的に高くなります。また、鬱病などで抗うつ剤の投薬治療を行って症状が治まった場合は、症状が治まったからといってすぐに投薬治療を止めるのではなく症状が治まっても定期的な抗うつ剤の服用を一定期間は延長することが大切です。医師から定期的な服用は不要という診断が下されるまで続けることが肝心ですし、定期的な服用が不要になった後でも調子が悪化した際にはすぐに抗鬱剤を服用し、医師の診断を仰ぐようにしましょう。患者自身の注意力をはじめとする、鬱症状に対する意識の高さが再発防止のためには大切になるのです。

診断の細分化傾向

鬱症状は、以前と比べると研究が進んだことによって多くの知見が蓄えられるようになりました。その結果同じような症状であっても適切な治療法の違いなどの観点から、疾患名に関する診断がより細分化される傾向になっています。そしてこの傾向は患者数の増加と更なる研究の進展に伴う知見の充実によって、今後さらに強まっていくことが予測されています。例えば同じような精神症状や身体症状を発症する鬱状態であっても、疾患の原因となるストレスの要因が単一で、しかもそのストレスの要因が生じてから1か月以内に症状が現れた場合、疾患名は適応障害と診断されます。そして適応障害を発症した時の治療法はストレスの要因となった事象を取り除き十分な休養を取ることと、認知行動療法や問題解決療法といったカウンセリング治療を受けることが中心となり、抗うつ剤を投与するケースは鬱症状が重い時に対症療法として用いられるのみとなります。そしてストレスの要因を取り除いてから6か月以内に症状が治まり、再発することも無ければ適応障害は治癒したということになるのです。しかし、適応障害の症状を発症し、そのストレスの要因を取り除いて6か月以内に治癒しなかった場合には、疾患名の診断は鬱病などより症状の重い精神疾患に変更されることになります。そして疾患名が鬱病と診断された際には治療の中心は抗うつ剤の服用という投薬治療に変わるのです。このように、同じような鬱症状を伴う精神疾患でも症状やストレスの要因などに応じて疾患名が変わり、それに応じて適切な治療法も変わることを意識しておくことも精神疾患を克服する上では重要な要素となるのです。